
加湿器
花粉症の時期が到来しました。空気清浄器のみで過ごされていませんか?
実は、加湿器を使うことで、雨の日など湿気の高い日は花粉の空気中への飛散が少ないのと同様、室内の空気が湿気を帯びていると花粉は舞い上がりにくくなります。
すぎ花粉は大体ゴールデンウィークの前後ぐらいまでがシーズンです。
この時はまだ空気も乾燥しているので加湿器などを使って部屋の湿度を保つことが花粉症予防には大切です。
加温方式
◎超音波式
特徴 | 超音波で水を振動させて霧のように水滴をはじき出す。 |
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長所 | シンプル構造でコンパクト 電気代が安い |
短所 | 除菌力に弱く、頻繁に掃除が必要 |
※注意
水道水中の殺菌成分である塩素が、超音波ですぐに蒸発してしまい、後には殺菌成分のない水が残ってしまうため、水が傷んでしまう。カビなど微生物が繁殖した水を使うと、水滴に乗って部屋全体に菌を撒き散らかしてしまう恐れもあります。
◎スチーム式
特徴 | 水を加熱して蒸発させる。 |
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長所 | 沸騰させるため菌が死滅し衛生的 手入れが簡単 |
短所 | 吹き出し口の蒸気が高温 電気代が高い |
◎ハイブリッド式(加熱式+気化式)
特徴 | 2つの方式を兼ねるのがハイブリット式 |
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長所 | 蒸発水なので清潔 本体が少しコンパクト |
短所 | 駆動音が少し大きい 電気代がやや高い |
◎気化式
特徴 | 水を染み込ませたフィルタに風をあてて水分を気化させる |
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長所 | 蒸発水なので清潔 水蒸気が熱くない |
短所 | 水を温めないため、出てくる風が冷たい 風を起こすため駆動音が大きい 加湿能力が弱い |
メンテナンスが大切
加湿器はタンクに水を入れておくため、ばい菌が繁殖しやすくなっています。そのためフィルタ掃除をしての除菌が必要不可欠です。
加湿方式によって除菌性能に違いがあり、手入れのしやすさの違いもあるので目的にあった加湿器を選びましょう。
加湿空気清浄器
メーカー各社が独自の技術開発をしているのでそれぞれ特色があります。
除菌方法は大きく分けて機外へ放出タイプと本体へ取込みタイプの2つがあります。
機外へ放出タイプ
◎パナソニック「ナノイー」
▶イオン | 空気中の水分に高い電圧をかけ、生みだされる微粒子イオンを生成します。 |
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▶清浄効果 | 機外へ放出して、カビ菌やウイルス、ニオイ、アレル物質(花粉・ダニの死骸等)など目に見えない小さな不快の原因を抑制する力がるので、空気を清潔に保つことができます。 |
▶美容効果 | 「ナノイー」のイオンで女性に嬉しい肌や髪のうるおいをキープすることができます。 |
◎シャープ「プラズマクラスター」
▶イオン | 空気中の水素と酸素に、プラズマ放電を加えることでイオンが生成されます。 |
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▶清浄効果 | 「ナノイー」と同様に機外へ放出して、カビ菌やウイルス、ニオイ、アレル物質(花粉・ダニの死骸等)など目に見えない小さな不快の原因を抑制する力がるので、空気を清潔に保つことができます。 |
▶美容効果 | プラズマクラスターが高濃度化すると効果も大きくなり、プラズマクラスターイオンを取り囲んだ水分子がお肌の表面に付着し、角質層の水分を保持することで乾燥を防ぐことができます。 |
本体へ取込みタイプ
◎ダイキン「ストリーマ」
▶清浄効果 | 気流に乗せて吸い込んだウイルスや花粉、ニオイ成分などをを本体内部に取り込んでフィルターに捕獲しこれに機内でストリーマー放電をあてることで分解・除去します。 |
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空気清浄器選びのポイント
◎フィルター交換のコスト
フィルター交換不要タイプもありますが半年から1年に1度、定期的に交換するタイプもあります。スペックを確認し、交換フィルターの金額などランニングコストを頭に入れておくと良いでしょう。
◎PM2.5対策
PM2.5対応製品であれば、日常の微粒物質はほぼ取り除けます。PM2.5とは、大きさが2.5μm以下の微粒物質の総称です。
◎清浄スピードの確認
適用床面積○畳(○○㎡)という表記は、日本電機工業会で定められて「5本のタバコを吸ったときに相当する空気の汚れを、30分できれいにできる広さ」を表しています。あくまで「清浄スピード速さ」の目安ですので、適応床面積を自宅や使いたい部屋と照らし合わせて最適なサイズを選びましょう。